ハーマン・ウォーク「戦争の嵐」シリーズ

1 名前:Dangan![] 投稿日:2000/12/15(金) 16:50
と言うわけで,むかし読んで内容は憶えているんだけれど、タイトルを忘れてしまった本ってありませんか?あらすじだけでみなさん発見してくれませんか?最近書籍の検索って随分できるようになったけど、内容,あらすじでの検索って出来ないでしょ?

というわけで、私の知りたい本は,10年ぐらい前に読んだ記憶があって出版社不明。著者不明。文庫です。
内容は戦記もの(戦争海洋冒険もの)でアメリカの潜水艦の話でした。
シリーズというか、正・続みたいにあって、兄弟で潜水艦の船長をしていて、兄(正)→弟(続)みたいになっていた気がします。
誰かこんな内容の小説知りませんか?
分かれば,即購入したいんです。

2 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2000/12/15(金) 17:33
沈黙の艦隊

3 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2000/12/16(土) 21:41
シーウルフ兄弟のやつ?

4 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2000/12/16(土) 22:21
わかんねえ。俺の知ってる潜水艦物って言ったら「海底軍艦」ぐらいだ。
西郷隆盛他、豪華キャスト総出演の超大作。

6 名前:軍事板住人[] 投稿日:2000/12/17(日) 07:40
>>1
舞台はいつ?WWⅡ?それとも現代戦?
もう少し手がかりを。でもあんまり期待しないでね。スマソ。

8 名前:Dangan![] 投稿日:2000/12/17(日) 18:31
>3シーウルフ兄弟ってどんなんでした?
>6第二次大戦です。正編がヨーロッパ戦線で続編のほうが太平洋だったかもしれない.

便乗歓迎!他の人もドウゾ.

9 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2000/12/17(日) 20:16
”眼下の敵”のノベライズ?
しかし眼下の敵に続編なんてあったの?
なんかハヤカワ文庫のNVぽいな。

10 名前:Dangan![] 投稿日:2000/12/18(月) 11:17
眼下の敵じゃないです。
確かにハヤカワ文庫のNVっぽいんです。が目録なんかで見てもあらすじが書いてあるわけじゃないのでどうも確認できない。
それに、ハヤカワのような気がして見たんだけど、どうも違うみたいです。
潜水艦物でも、アメリカってのが結構異色な気がしてたんですがねぇ。
はじめにも少し書いたけど、正編のほうがヨーロッパ戦線で物語のオワリのほうになって任務終了して太平洋のほうに回航してきて日本軍にやられてしまう・・・・・続編はその引き続きでそのオトウトが艦長として、その潜水艦がやはり太平洋戦線に投入され兄の弔い合戦をする・・・・・。だったような気がするのですが、
超ウロ憶え。(自分の中でつくってるかも (^^ゞ

17 名前:無名草子さん[] 投稿日:2000/12/19(火) 00:25
>>8
多分「沈黙の艦隊」の事だと思う。>シーウルフ

18 名前:Dangan![] 投稿日:2000/12/19(火) 10:52
それって、かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」か!?
シーウルフって兄弟で出てたっけ?
「やまと」とシーウルフが兄弟艦じゃなかったけ?

いずれにしてもちがうなぁ。
マンガじゃないし。

他の人、おめでとう。誰か早く教えてくんないかなぁ。

19 名前:Dangan![] 投稿日:2000/12/20(水) 16:29
たの~む!このまま終わるか!?
ほんっと誰も知らないのか~~~~!

タイトル忘れちゃったあの本。みんな教えて!
http://book.5ch.net/test/read.cgi/books/976866647/1-19


当記事のコメント欄で通りすがり様に情報をご提供頂いたことにより、解決いたしました。


ハーマン・ウォーク 著ほか. 戦争の嵐, 早川書房, 1974, (Hayakawa novels).
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001271438
個人送信有り

戦争の嵐 (1974年) (Hayakawa novels) -
ハーマン・ウォーク (著), 邦高 忠二 (翻訳)
http://amazon.jp/dp/B000J94S8M
表紙画像有り

戦争の嵐1-3巻セット(ハーマン・ウォーク 著 ; 邦高忠二 訳) / アットワンダー / 古本、中古本、古書籍の通販は「日本の古本屋」
https://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=514576414
表紙画像有り


戦争の嵐 1 (ハヤカワ文庫 NV 311) 文庫 – 1983/3/1
ハーマン ウォーク (著), 邦高 忠二 (翻訳)
http://amazon.jp/dp/4150403112
表紙画像有り

戦争の嵐 2 (ハヤカワ文庫 NV 312) 文庫 – 1983/3/1
ハーマン ウォーク (著), 邦高 忠二 (翻訳)
http://amazon.jp/dp/4150403120
表紙画像有り

戦争の嵐 3 (ハヤカワ文庫 NV 313) 文庫 – 1983/3/1
ハーマン ウォーク (著), 邦高 忠二 (翻訳)
http://amazon.jp/dp/4150403139
表紙画像有り

戦争の嵐 4 (ハヤカワ文庫 NV 314) 文庫 – 1983/3/1
ハーマン ウォーク (著), 邦高 忠二 (翻訳)
http://amazon.jp/dp/4150403147
表紙画像有り

戦争の嵐 5 (ハヤカワ文庫 NV 315) 文庫 – 1983/3/1
ハーマン ウォーク (著), 邦高 忠二 (翻訳)
http://amazon.jp/dp/4150403155
表紙画像有り

ハーマン・ウォーク 著ほか. 戦争の嵐, 早川書房, 1983.3, (ハヤカワ文庫. NV).
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001609265
個人送信有り

記事更新日:2024年8月31日
記事公開日:2021年12月30日

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通りすがり

※ 超長文ですのでご無理のないときにゆっくり見ていただければ幸いです。

こちらのサイトを拝見するようになって、スレ創始者の質問が解決されて
いなかったことを知り、「これは何とかしなければ(謎の使命感)」と
あれこれ調べまして、かなり有力と思われる作品に行き当たりました。
ですが、断定するには一つ非常に大きな問題があるという…

ハーマン・ウォーク/著;邦高忠二/訳『戦争の嵐』全3巻 早川書房 1974年刊
→ ハヤカワ文庫NV 1983年刊 全5巻(原題『The Winds of War』)

父親と息子2人がアメリカ海軍の軍人という一家の物語です。
ものすごく長大な話ですが、関係のありそうなところだけかいつまんで…

◎冒頭(第二次世界大戦直前)
 ・父親:若いころから海軍に所属し戦艦に乗っていたが、ドイツ大使館勤務を
命じられて赴任
 ・長男:学校を出て海軍に入り、戦闘機パイロットに志願。
 ・次男:学校を出た後、就職もせずヨーロッパをぶらぶらしていたが
イタリアでユダヤ系アメリカ人の学者の助手となる

◎序盤(第二次世界大戦勃発)
 ・父親:アメリカは参戦していないため、ドイツとも英仏ソとも関係を保ち
情報収集に当たる
 ・長男:パイロットの訓練を順調に進め、有力者の娘と婚約し前途洋々
 ・次男:学者の姪(ユダヤ系)とポーランドに来ていた時に戦争勃発。
ドイツのポーランド侵攻に巻き込まれ、姪を守りつつ命からがらイタリアへ

◎中盤(ヨーロッパの戦闘激化)
 ・父親:連合国を内密に側面支援するアメリカの方針に則り、英国やソ連で
有力者と打ち合わせをしたり、実際の戦闘を見たりする
 ・長男:結婚。パールハーバー勤務を命じられ赴任
 ・次男:学者の姪と婚約し2人でアメリカへ。海軍入りし潜水艦に乗り組む

◎終盤(真珠湾攻撃)
 ・父親:ヨーロッパでの任務が終わって、戦艦の艦長に任じられ
艦の停泊していたパールハーバーへかなり苦労して向かう
しかし到着前日に日本軍のパールハーバー攻撃で艦は撃沈された
 ・長男:パールハーバーで日本軍に応戦
 ・次男:潜水艦がフィリピンに停泊していたところを、パールハーバーの
余勢を駆った日本軍に攻撃される

◎続編『戦争と追憶』(太平洋戦争)
 ・父親:巡洋艦の艦長となり日本軍との戦闘に参加したが、艦が撃沈される。
その後はソ連での情報収集、別の船に乗り組んで再び海戦へ…と任務が変わっていく
 ・長男:海軍パイロットとして活躍するがミッドウェー海戦で戦死
 ・次男:引き続き潜水艦に乗り組み、海戦に参加したりヨーロッパでの
任務を果たしたり。後に潜水艦の指揮官に任命される

長くてすみません(彼らの妻子や周囲の人物たちにもそれぞれストーリーが
あるのですが、すべて割愛しています。作品自体が本当に長くて読むのに
相当時間がかかりました…)。

質問のストーリーと異なる点もありますが下記の点は合っていますし
 ①文庫が出ていて正編→続編の形(しかもハヤカワ文庫NV)
 ②正編がヨーロッパ戦線&結末で(父親も次男も)太平洋へ向かい日本軍に攻撃される
 ③アメリカ海軍の兄弟、潜水艦が出てくる
 ④長男は戦死、次男はその後潜水艦の指揮官に
これらの条件に合うものが他に見つかりそうもありません
(そもそも真珠湾攻撃までアメリカは参戦していないので、米海軍の軍人が
主役かつ前半がヨーロッパ戦線という作品がまず見つからないのです)。

ですが重大な問題が一つ。
長男の戦死も次男が潜水艦の指揮官になるのも続編でのことなのに
続編の『War and Remembrance』は日本語訳が刊行されていない!!
(上の「◎続編」に書いたストーリーは英語版Wikiの抜粋です)

では原書を読まない一般的な日本人が続編の内容を知る機会が
あったかと言うと、実はないこともないのです。
正編『The Winds of War』と続編『War and Remembrance』は共に
アメリカで連続TVドラマ化されて好評を博し、日本でも放映されました。
ビデオソフト(日本語字幕入り)も発売されています。
質問者さんは正編の方はハヤカワ文庫で読み、続編はドラマを見たのかも…??

これ以上の調査が無理そうなので、ともかく一旦お知らせしてみようと
思って書いたのですが、ものすごい長文になって申し訳ありません。
なおハードカバー版『戦争の嵐』は国会図書館デジタルでも読めます。
https://dl.ndl.go.jp/search/searchResult?identifierItem=BIBID&identifier=000001271438