井上ひさし(いのうえひさし)『偽原始人』(にせげんしじん)

152 名前:無名草子さん[] 投稿日:03/02/07(金) 00:45
ずっとずっと気になってた1作があるのですが・・・
検索してみてもなかなか見つからずに苦労しています。
もしご存知の方がいらっしゃったら教えて頂けたらと思います。

もう15年ほど前になりますが、小学校の図書室で借りた本なので
児童書の部類に入ると思います。
内容は、小学生の悪ガキコンビ3人組が、
あれやこれやと悪知恵を働かせて大人を煙に巻くというお話です。
ちょうど時期的にも「ズッコケ3人組」とかぶるところがあるのですが、
あんなに明るい雰囲気ではなくもっとシリアスチックだったと思います。

ラストが非常に印象的で今でもよく覚えているのですが、
いろいろと悪さをしていた少年3人組ですが、
(悪さといってもクイズ番組でズルをして優勝するとかそんなもの)
とうとう大人にバレてしまい、リーダー格だった少年が精神科医(だったと思う)
のところへ連れて行かれてしまうのです。
彼はそこでも知恵を働かせて精神科医の前で精神異常のフリをして
切り抜けようとするのですが、精神科医に
「君は非常に頭がいい子だけど、私の目はごまかせないよ。真実を話しなさい」
みたいなことを言われてしまいます。
けれど少年はじっと黙ったまま、いつまでもいつまでもうつろな目をしながら
窓の外を見つめ続けている。
そんなグレーな感じで終わってしまうと記憶しています。

悪さの内容はひょっとして「ズッコケ3人組」と混同してるかもしれませんけど…
私が幼い頃に読んだ本のなかで一番印象に残っているものなので、
どうか宜しくお願いします。

153 名前:152[] 投稿日:03/02/07(金) 01:02
長々とすみません。
書きながら思い出したことがあって。

少年達の悪さは最初はたわいもないことだったのですが、
ラスト近く、3人組が憧れていた美人の女先生がちょっと困った事態に陥って、
それを助けるために、何か法に触れるようなことをしてしまったと記憶してます。
それで、警察に捕まり、精神科医のところへ連れていかれた、と。

以上、補足でした。

154 名前:無名草子さん[] 投稿日:03/02/07(金) 10:57
>>152
井上ひさしの「偽原始人」だと思います。

157 名前:152[] 投稿日:03/02/08(土) 00:22
>>154さん
早速ありがとうございます!
小学校に忍び込んで探そうかと思ってたくらいだったんですが
こんなに早く情報を頂けるなんて。
明日にでも本屋に行って探してみます。

タイトル忘れちゃったあの本。みんな教えて!part2
http://book3.5ch.net/test/read.cgi/books/1038687497/152-157

偽原始人(新潮文庫) Kindle版
井上 ひさし (著)
http://amazon.jp/dp/B00GQQTWI8
塾も家庭教師もクソ喰らえ。教育ママの横暴には、もう我慢できない! 大好きな容子先生が、鬼婆どもに追いつめられて自殺をはかったと知るや、小学生三人組は遂に反乱を起した。暗殺計画、家出、誘拐、トム・ソーヤーも顔まけの奇想天外な造反あの手この手。だが、その行末や如何に……? 現代社会の虚飾を剥ぎとり、鈍感な大人たちを慄えあがらせるスリリングな長編冒険小説。

偽原始人 (1976年) 単行本 – 古書, 1976/5/31
井上 ひさし (著)
http://amazon.jp/dp/B000J96SLC
表紙画像有り

偽原始人 (1979年) (新潮文庫) 文庫 – 古書, 1979/7
井上 ひさし (著)
http://amazon.jp/dp/B000J8FLPW
表紙画像有り

偽原始人〈上〉 (井上ひさしジュニア文学館) 単行本 – 1998/12
井上 ひさし (著)
http://amazon.jp/dp/4811372379
表紙画像有り
内容(「BOOK」データベースより)
ぼくの名前は『東大』と書いて『トーシン』と読む。教育ママのおかあさんがつけたんだ。庄平くんと明くんも同じクラス、同じ学習塾の仲間で、そろったママは教育ママ。5年1組の鬼婆たちに追いつめられ、大好きな容子先生が自殺をはかったと知るや、三人はついに反乱を起こした…。
内容(「MARC」データベースより)
ぼくの名前は「東大」と書いて「トーシン」と読む。教育ママのお母さんがつけたんだ。庄平くんと明くんも同じクラス、同じ学習塾の仲間で、そろってママは教育ママ。でも、いつまでもおとなしくなんてしていないぞ。

偽原始人〈下〉 (井上ひさしジュニア文学館) 単行本 – 1998/12
井上 ひさし (著)
http://amazon.jp/dp/4811372387
表紙画像有り
内容(「BOOK」データベースより)
人の顔をした鬼婆=教育ママたちに反乱をおこした、東大、庄平、明の小学生三人組。受験の神様の異名をもつ家庭教師にしぼられて互いに暗号文で連絡をとりあったが…。万策尽きたかと思いきや、三人は家出をする…。受験社会に強烈な礫を放ち、大人たちを慄えあがらせる奇技な長編冒険小説。

http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001262018-00
タイトル 偽原始人
著者 井上ひさし 著
著者標目 井上, ひさし, 1934-2010
出版地(国名コード) JP
出版地 東京
出版社 朝日新聞社
出版年 1976
大きさ、容量等 390p ; 20cm
価格 900円 (税込)
JP番号 75016749
出版年月日等 1976
NDLC KH191
NDC 913.6
対象利用者 一般
資料の種別 図書
言語(ISO639-2形式) jpn : 日本語

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