625 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2006/09/25(月) 02:29:51
いつ頃の本かもはっきりしないのですが、
世界一読むのが難しい本と言われていた本で、
基本的には英語なんですが他の言語の単語も頻繁に登場し、
しかも造語や言葉遊びがたくさんあった本のタイトルを探しています。
確かどの言語にも翻訳できないと言われていたものの、
それに挑戦してなかなか出来のよいらしい和訳本があったと思います。
心当たりのある方はお教えください。
626 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2006/09/25(月) 03:02:08
>>625
ジェイムズ・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』
627 名前:625[sage] 投稿日:2006/09/25(月) 03:22:51
>>626
まさにそれです。
ありがとうございました。
この本のタイトル(題名)教えて! その4
http://book3.5ch.net/test/read.cgi/books/1142692218/625-627
フィネガンズ・ウェイク 1 (河出文庫) 文庫 – 2004/1/7
ジェイムズ・ジョイス (著), 柳瀬 尚紀 (翻訳)
http://amazon.jp/dp/4309462340
表紙画像有り
内容紹介
良き読者たちの本。
『フィネガンズ・ウェイク』文庫化!
年頭に書店へ行って最初に買い求めたのは、自分の本である。 ジェイムズ・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』の文庫版。3分冊になる第1冊目だ。自分の本について書くのはいささか気が引けるけれども、筆者にとって2004年はこの1冊とともに明けた。しゃべらずにはいられない。
1991年に上梓した単行本のほぼ2分の1の文庫化――というと、一般読者はそれをごく単純な機械作業のように思うのではないだろうか。事実、通常のほとんどの単行本の場合、今日のコンピュータ技術はそれをいとも簡単にやってのけるはずである。しかしこの1冊目の場合、91年の時点で印刷所のコンピュータに記憶されたデータは使えなかった。総ルビやJIS規格外の漢字などが保存されていないからだ。したがって最初から組み直す段階、正確には打ち直す段階から始めねばならなかった。
そして校正。通常の文庫本の場合、有能な校正者なら1冊をものによっては3日もあれば終えると聞く。担当してくれた、むろん有能な校正者が、この文庫1冊に1ヶ月かかった。校正者のことを考えると、さきほど「自分の本」といったのを取り消したい気持になる。それが恐ろしいくらいに大変な仕事であるのを、痛いくらいよくわかるからだ。
痛いくらい、いや、実際に目が痛くなる日々だった。校正者の赤字で真っ赤になったゲラを筆者が見直す段階での話。予定より大幅に遅れた。見直すと、たんに誤植ではなく、不満な訳語も目につく。1個所を訳し直すのに1晩かけたこともある。結局、この1冊目の刊行が2ヶ月遅れた。
nephew(甥)という英語を逆綴りにしたwehpenというジョイス語がある。これの訳語を作ったのは10年以上前だ。甥という文字の左右を逆にして、左に男、右に生を配置した。そして「いお」とルビをふった。『フィネガンズ・ウェイク』翻訳で用いた例外的な創作文字である。いや、創作文字だと思いこんでいたし、そう公言していた。
ところがちょうど校正中、それが実在する文字であることをある読者から教えられた。「俗字の字典」
という実に充実したサイトをもつ福田雅史さん。
http://hp.vector.co.jp/authors/VA000964/html/zokuji.htmにぜひアクセスされたし。音は「せい」で、諸橋大漢和辭典にも収録されている。かくてその個所も訳し直しをした。 それにしても甥の左右逆の文字があることを知っていて、しかもそこまで細かく拙訳を読んでくれている読者がいることに感激する。「自分の本」という言い方を引っ込めたくなる。正確には良き読者たちの本なのだ。
この1冊目に、まさしくジョイスフルな文章が加わった。大江健三郎さんの序文である。一切の序文依頼を断ってきた人だ。この文庫のために初めて序文をお書きになった。もはや「自分の本」とだけいえない。書店の文庫の棚や出版社の文庫目録から漱石や鴎外が消え始めたのは、いつ頃だったろうか。
今やまともな外国文学は文庫で入手できない。そんな状況で『フィネガンズ・ウェイク』を文庫版で読めるということを吹聴しても、譏(そし)りは受けまいと思う。 (柳瀬尚紀・訳者)
内容(「BOOK」データベースより)
数千年の人類の全歴史を酒場の家族の一夜の夢に圧縮した抱腹絶倒、複雑怪奇な傑作の幕開き。
フィネガンズ・ウェイク 2 (河出文庫) 文庫 – 2003/2/5
ジェイムズ・ジョイス (著), 柳瀬 尚紀 (翻訳)
http://amazon.jp/dp/4309462359
表紙画像有り
内容紹介
主人公イァーウィッカーと妻アナ、双子の兄弟シェムとショーンそして妹イシーは、変容を重ねてすべての時代のすべての存在、はては都市や自然にとけこんで行く。本書の中核をなすパート。解説=小林恭二
内容(「BOOK」データベースより)
夢言語とも祝祭言語とも酩酊言語ともいわれ、無数の小宇宙を内包する大宇宙にもたとえられる巨大な言語の建造物『フィネガン』は、死と再生、墜落と上昇の航跡をさらに進めて行く。
フィネガンズ・ウェイク 3・4 (河出文庫) 文庫 – 2004/3/5
ジェイムズ・ジョイス (著), 柳瀬 尚紀 (翻訳)
http://amazon.jp/dp/4309462367
表紙画像有り
内容紹介
すべての女性、すべての川を内包する主人公アナ・リヴィア=リフィー川が海に流れこむ限りなく美しい独白で世紀の夢文学は結ばれる。そして、末尾の「えんえん」は<1>冒頭の「川走」に円環状につらなる。
内容(「BOOK」データベースより)
海に流れこむアナ・リヴィアの限りなく美しい独白でこの極北の文学は閉じられる。無限の循還と回帰を内包しながら―。
フィネガンズ・ウェイク〈1・2〉 単行本 – 1991/9
ジェイムズ ジョイス (著), 柳瀬 尚紀 (翻訳)
http://amazon.jp/dp/4309201695
表紙画像・なか見!検索有り
内容(「BOOK」データベースより)
今世紀最大の文学的事件、現代文学の偉大なる祖、ヴェールにつつまれた幻の大傑作、ジョイス死後50年を経て、ついに日本語に。
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002138482-00
タイトル フィネガンズ・ウェイク
著者 ジェイムズ・ジョイス [著]
著者 柳瀬尚紀 訳
著者標目 Joyce, James, 1882-1941
著者標目 柳瀬, 尚紀, 1943-2016
出版地(国名コード) JP
出版地 東京
出版社 河出書房新社
出版年 1991
大きさ、容量等 474p ; 22cm
注記 原タイトル: Finnegans wake. 3rd ed
ISBN 4309201695
価格 4800円 (税込)
JP番号 92001267
巻次 1・2
別タイトル Finnegans wake. 3rd ed
出版年月日等 1991.9
NDLC KS161
NDC(8版) 933
原文の言語(ISO639-2形式) eng : English
対象利用者 一般
資料の種別 図書
言語(ISO639-2形式) jpn : 日本語