319 名前:無名草子さん[age] 投稿日:2022/10/16(日) 14:06:44.01
[いつ読んだ]2007-2008?
[あらすじ]
山奥に迷い込んだ語り手は、小屋に独りで住む男に出会う。そこで休ませてもらうと、壁にあった窓が塗り潰されていることに気づく。
なぜ窓を潰したのかと訊ねると、男はそこから見える滝の風景に心を奪われ、どうにかその美しさを絵に描こうとしていたが、自分の画力が到底及ばないことに耐えられず、滝を見るのが嫌になり窓を塞いだのだと答えた。
数年後、語り手が再びその小屋を訪れると男の姿は無く、窓のあった壁には恐ろしく美しい滝の風景画が描かれていた。
[覚えているエピソード]
上記で全て
[物語の舞台となってる国・時代]
日本かもしくは中国。時代は不明。
東洋的な雰囲気の作品。
[本の姿(ハードカバー・ソフトカバー・文庫等)・装丁・挿絵]
高校受験の模擬試験、国語の小説で読んだ。
[その他覚えていること何でも]
山水画をイメージさせるような短編。
そこそこ有名な日本の作家のものだったような気がしている。
模試は千葉県千葉市で受けた。
この本のタイトル(題名)教えて! その15 ワッチョイ無し
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/books/1618592417/319
当記事のコメント欄でプチトマト様に情報をご提供頂いたことにより、解決いたしました。
冥府山水図 他六篇 – 文芸・小説 三浦朱門(角川文庫):電子書籍試し読み無料 – BOOK☆WALKER –
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冥府山水図・箱庭 (P+D BOOKS) 単行本 – 2018/4/10
三浦 朱門 (著)
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第三の新人名作選 (講談社文芸文庫 こJ 24) 文庫 – 2011/8/11
講談社文芸文庫 (編集), 安岡 章太郎 (著), 阿川 弘之 (著), 庄野 潤三 (著), 遠藤 周作 (著), 吉行 淳之介 (著), 小沼 丹 (著), 近藤 啓太郎 (著), 小島 信夫 (著), 島尾 敏雄 (著), 三浦 朱門 (著)
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講談社文芸文庫 編. 第三の新人名作選, 講談社, 2011.8, (講談社文芸文庫 ; こJ24). 978-4-06-290131-4.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011251207
荒正人 等編. 新日本文学全集 第32 (三浦朱門,北杜夫集), 集英社, 1964, 10.11501/1357426.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000979644
目次・個人送信有り
三浦朱門 著. 冥府山水図, 筑摩書房, 1955, 10.11501/1644020.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000932353
新思潮 第15次 第15次 (2), 文京書院, 1951-04, 10.11501/1832858.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000012070-d1832858
目次有り 「畫鬼」
管理人さま
三浦朱門(みうらしゅもん)『画鬼』(がき/がっき 読み不明)改題して『冥府山水図』(めいふさんすいず)で間違いないです。
筑摩現代文学大系81に収録の『冥府山水図』で確認しました。11ページの短編。
舞台は中国で、時代は特定できませんがかなり古い。塗りつぶされた窓の話は、投稿者さんのご記憶通り。その話を聞いた男が、20年後に小屋を訪ねてみるとその老人は健在で、絹に「神品」とも言える風景画が描かれていた。また別の男が何年か後に小屋を訪ねると、廃屋になっておりボロボロになった絹布がそこにあった。3人の男は知り合いで、いずれも絵画の心得あり。
プチトマト様
調査お疲れ様です!
最後にまた別の男が訪ねていくのですね。
詳しく教えてくださってありがとうございます(o´∀`o)
管理人さま
こちらは三浦朱門「画鬼」(がき?読み方不明)改題して「冥府山水図」(めいふさんすいず)かもしれません。ネット上では細部が不明なので、本を取り寄せて確認してみます。
プチトマト様
あらすじを読むと、たしかに近い感じがします!
楽しみにお待ちしております(o´∀`o)