J・M・クッツェー『恥辱』(ちじょく)

35 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2007/12/22(土) 21:21:57
1~2週間前書店で見かけた本で、

[あらすじ] 女子高校生と関係を持ってしまった男性が堕落していくストーリー
[物語の舞台となってる国・時代] 現代
[本の姿(ハードカバー・ソフトカバー・文庫等)・装丁・挿絵]文庫
[その他覚えていること何でも] 漢字二文字のタイトルで、最初の文字が「恥」でした。

というものがあったのですが、調べてみてもわかりませんでした。
わかる方いたら教えてください。よろしくお願いします。

36 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2007/12/22(土) 21:37:24
>>35
女子大学生とだけど、
epi文庫
「恥辱」 クッツェー
の可能性はないかな。

38 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 12:26:33
>>36 恥辱でした。高校生じゃなくて大学生でしたね;
 どうもありがとうございました。

この本のタイトル(題名)教えて! その6
http://love6.5ch.net/test/read.cgi/books/1196779422/35-38

恥辱 単行本 – 2000/12
J.M. クッツェー (著), J.M. Coetzee (原著), 鴻巣 友季子 (翻訳)
http://amazon.jp/dp/4152083158
表紙画像有り
商品説明
舞台はアパルトヘイト撤廃後の南アフリカ。離婚を2度経験している大学教授のデヴィッドは、若いころから奔放な性を楽しんできたが、52歳になった今でもその欲望は衰えを知らない。そんなある日、彼は20歳の女子学生に強烈に引かれ、歳の差も社会的な立場も考えずに彼女を追いまわすようになる。半ば強引に彼女と関係を持ったデヴィッドはセクハラで告発され、軽蔑されて憎まれて、追われるように大学を去る。娘が経営する自作農園に身を寄せて再生の道を模索するが、そこにはさらなる恥辱が待ち受けていた。

本書でブッカー賞史上初となる2度目の受賞を果たしたJ・M・クッツェー。2003年には、文学的功績を認められてノーベル文学賞受賞の名誉にも輝いている。簡潔で鋭い文章を武器にするクッツェーが描くのは、新旧の思想や力が混在する社会に暮らす人々の心だ。カフカ的な不条理な展開を軸に、若さと老い、欲望と道徳のはざまで揺れる人間を冷徹なまでにまっすぐ見すえながら、読後感は決して冷たくはない。

本書でも、主人公は性欲という泥沼の中で哀しいくらいこっけいにもがいてみせる。職も名誉も失いながら、それでも性欲に振り回されてしまう情けなさ。新しい価値観と古い価値観がぶつかり合う混乱の中で暮らす不安と無力感。だが、あまりにみじめな主人公に怒りすら感じながらも、読み手は物語から目を離すことができない。なぜなら、彼の弱さは人間(特に男性)そのものの弱さであり、彼が恥辱にまみれるとき、読み手もまた堕ちていく感覚を味わうからである。

われわれはそうした情けなさから逃れることはできず、彼と同じくもがきながら生きていかねばならない。クッツェーの救いのない小説に不思議な温かみがあるとすれば、人生を不毛だとしながらも、苦闘する人間そのものは否定しない姿勢に共感を覚えるからであろう。(小尾慶一)

出版社からのコメント
2003年10月2日、『恥辱』のJ・M・クッツェーに本年のノーベル文学賞が贈られるとの発表がありました。
 J・M・クッツェーは『マイケル・K』につづき、1999年に『恥辱』で史上初の「二度目のブッカー賞受賞」を果たすなど、かねてよりその文学性が高く評価されており、満を持してのノーベル賞受賞と言えるでしょう。
 これまでクッツェーは、寓意的な作風や南アの複雑な社会構造のなかで生きる人々の哀しみ、暴力性などを浮き彫りにする表現などで知られてきましたが、本書は「セクハラして転落していく男」という、ひじょうにわかりやすい作品になっています。
 まずは1頁目を開いてみてください。思わず「おっ」と声をもらしてしまうような出だしだと思いませんか? つい引き込まれて読みはじめると、身勝手な主人公デヴィッドに「なんと情けない人間なのだろう」と憤慨することでしょう。でも、いやなやつだと思いながらもページを繰らせてしまう不思議な魔力が、この作品にはあります。
 日本では刊行以来、読者からの反響も大きく、特に男性からは「身につまされて一気に読んでしまった」とたくさんのハガキが寄せられています。ほかにも「最低の男だと思っていたのに、読み進むうちに気がついたらほだされていた」と、よろめいてしまった女性読者も続出しています。主人公デヴィッドの危険な魅力をご堪能ください。

恥辱 (ハヤカワepi文庫) 文庫 – 2007/7/1
J.M. クッツェー (著), J.M. Coetzee (原著), 鴻巣 友季子 (翻訳)
http://amazon.jp/dp/4151200428
表紙画像有り
内容(「BOOK」データベースより)
52歳の大学教授デヴィッド・ラウリーは、2度の離婚を経験後、娼婦や手近な女性で自分の欲望をうまく処理してきた。だが、軽い気持ちから関係を持った女生徒に告発されると、人生は暗転する。大学は辞任に追い込まれ、同僚や学生からは容赦ない批判を受ける。デヴィッドは娘の住む片田舎の農園へと転がりこむが、そこにさえ新たな審判が待ち受けていた―現代文学史上に輝く、ノーベル賞作家の代表作。ブッカー賞受賞。

http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002944080-00
タイトル 恥辱
著者 J.M.クッツェー 著
著者 鴻巣友季子 訳
著者標目 Coetzee, J. M, 1940-
著者標目 鴻巣, 友季子, 1963-
出版地(国名コード) JP
出版地 東京
出版社 早川書房
出版年月日等 2000.11
大きさ、容量等 290p ; 20cm
注記 原タイトル: Disgrace
ISBN 4152083158
価格 2000円
JP番号 20112335
別タイトル Disgrace
出版年(W3CDTF) 2000
NDLC KS153
NDC(9版) 933.7 : 小説.物語
原文の言語(ISO639-2形式) eng : English
対象利用者 一般
資料の種別 図書
言語(ISO639-2形式) jpn : 日本語

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