291 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2007/03/17(土) 14:35:03
[いつ読んだ]
去年か今年。図書館で借りて読んだので手元にない。
[あらすじ]
潰れた洋食店が舞台。そこに巣くうネズミたち。
ネズミの兄弟が出てくる。でも最初はネズミということがはっきり書かれていなくて読むうちにだんだんそうと判ってくる感じ。
空き店舗に新たに人が入り、ネズミを駆除する。
しかしその後、ネズミの恐ろしい復讐が。
…といった内容の短編小説。
[覚えているエピソード]
冒頭のシーン、ボロボロになった姿で兄弟の元に帰って来る兄ネズミの顔の描写のグロさ。
そして潰れた店が舞台なので長らく人気がなかったのだが(つまりネズミたちの天下)やがて人間たちの駆除に遭う。
ラストシーンではネズミたちが、新しく出来た洋食店のカレーか何かの鍋に
飛び込む。従業員が目を離した隙に。
そして鍋の中にじわじわと広がるネズミの死骸の肉片と細菌…という風に身を呈して人間たちへの復讐を図るというラストになっている。
[物語の舞台となってる国・時代]
日本。現代
[本の姿]
ハードカバーの単行本。短編集かアンソロジー集みたいなものだと思う。
他の話は怪奇ものとかではなかったはずなのにこれだけが妙におどろおどろしかった。普段読んだことの無い作家だった。
先日、カレーにネズミ混入事件のニュースを見ていたら唐突にこの本のことを
思い出したものの、何の本に入っていたかが思い出せません。
もしご存知の方いらっしゃったら教えて頂けるとありがたいです。
そんなに昔の本ではないです。多分去年くらいに出た本。
ジャンル的には一般文芸書だと思います。
292 名前:291[sage] 投稿日:2007/03/17(土) 15:03:38
いろいろ検索してたら自己解決しました。
「極上掌編小説」というアンソロジー本で読んだ
西村賢太『悪夢―或いは「閉鎖されたレストランの話」』
というタイトルの小説でした。
やっと思い出せてすっきりしました…どうもお騒がせしました。
この本のタイトル(題名)教えて! その5
http://love6.5ch.net/test/read.cgi/books/1166607907/291-292
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784048737326
極上掌篇小説
いしい しんじ(著)伊集院 静(著)佐伯 一麦(著)佐野 洋(著)勝目 梓(著)古川 日出男(著)大岡 玲(著)大崎 善生(著)小池 昌代(著)嶽本 野ばら(著)平野 啓一郎(著)橋本 治(著)歌野 晶午(著)片岡 義男(著)玄侑 宗久(著)石田 衣良(著)筒井 康隆(著)蜂飼 耳(著)西村 賢太(著)車谷 長吉(著)重松 清(著)高橋 三千綱(著)高橋 克彦(著)高橋 源一郎(著)
発行:角川書店
縦200mm
304ページ
ISBN
9784048737326
初版年月
2006年10月
紹介
ページを繰れば、まだ見ぬ出会い-。原稿用紙わずか10枚に凝縮されたにおい、手触り、味わいの記憶。こまやかな物語のひだを情感ゆたかに謳いあげる、所要時間各数分、珠玉の現代文学・各駅停車の旅。
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA79320927
収録内容
ミケーネ / いしいしんじ著
おねがい / 石田衣良著
仔犬のお礼 / 伊集院静著
永遠の契り / 歌野晶午著
ピクニック / 大岡玲著
神様捜索隊 / 大崎善生著
目覚まし時計の電池 / 片岡義男著
立ち話 / 勝目梓著
夜尿 / 車谷長吉著
猫雨 / 玄侑宗久著
名前漏らし / 小池昌代著
焼き鳥とクラリネット / 佐伯一麦著
あり得ること / 佐野洋著
それでいい / 重松清著
たすけて / 高橋克彦著
凍りつく / 高橋源一郎著
パリの君へ / 高橋三千綱著
pearl parable / 嶽本野ばら著
出世の首 / 筒井康隆著
悪夢 : 或いは「閉鎖されたレストランの話」 / 西村賢太著
関寺小町 / 橋本治著
繭の遊戯 / 蜂飼耳著
義足 / 平野啓一郎著
あたしたち、いちばん偉い幽霊捕るわよ / 古川日出男著
雛 / 星野智幸著
樫の木の向こう側 / 堀江敏幸著
コイン / 又吉栄喜著
彼女の重み / 三田誠広著
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784048740623
人もいない春
西村 賢太(著)
発行:角川書店 : 角川グループパブリッシング
縦20mm
165ページ
ISBN
978-4-04-874062-3
初版年月
2010年6月
書評掲載情報
2010-08-01 日本経済新聞
紹介
現代私小説の最高峰!誰もが共感する、この孤独…平成の私小説家・西村賢太の渾身作。
俊彦著
曇ったレンズの磨き方 / 吉田篤弘著
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784041001264
角川文庫
人もいない春
西村 賢太(著)
発行:角川書店 : 角川グループパブリッシング
縦150mm
181ページ
ISBN
978-4-04-100126-4
初版年月
2012年1月
紹介
小さいころから執念深く、生来の根がまるで歪み根性にできている北町貫多。中卒で家を飛びだして以来、流転の日々を送る貫多は、長い年月を経てても人とうまく付き合うことができない。アルバイト先の上司やそこで出会った大学生、一方的に見初めたウエイトレス、そして唯一同棲をした秋恵…。一時の交情を覆し、自ら関係破壊を繰り返す貫多の孤独。芥川賞受賞作『苦役列車』へと連なる破滅型私小説集、待望の文庫化。
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010912818-00
タイトル 人もいない春
著者 西村賢太 著
著者標目 西村, 賢太, 1967-
出版地(国名コード) JP
出版地 東京
出版社 角川書店
出版地 東京
出版社 角川グループパブリッシング
出版年月日等 2010.6
大きさ、容量等 165p ; 20cm
ISBN 9784048740623
価格 1600円
JP番号 21798543
NS-MARC番号 112710200
部分タイトル 人もいない春 / 西村賢太 著
部分タイトル 二十三夜 / 西村賢太 著
部分タイトル 悪夢-或いは「閉鎖されたレストランの話」 / 西村賢太 著
部分タイトル 乞食の糧途 / 西村賢太 著
部分タイトル 赤い脳漿 / 西村賢太 著
部分タイトル 昼寝る / 西村賢太 著
出版年(W3CDTF) 2010
NDLC KH437
NDC(9版) 913.6 : 小説.物語
対象利用者 一般
資料の種別 図書
言語(ISO639-2形式) jpn : 日本語