川端康成(かわばたやすなり)「北の海から」(『反橋・しぐれ・たまゆら』)

976 名前:無名草子さん[] 投稿日:2018/05/22(火) 04:11:57.14
[いつ読んだ]7年ほど前

[あらすじ]
短編。女流画家が、昔に会った男性記者に手紙を書いている、もしくは記者に感謝の思いを述べている話。

[覚えているエピソード]
全編、女流画家の一人称モノローグです。
画家がまだ駆け出しの頃に新人賞かなにかを受賞する。
受賞の取材のために男性記者が二名ほど画家宅に来る。
画家は疲れていて、身なりも気遣っていなかった。
そのボロボロのまま写真を撮られようとすると、二人の記者のうちの一人で寡黙だった方が、声をかける。
「あなた~~~ますか」という感じのセリフ(このセリフが話の肝なんですが思い出せないです)
そのボロボロで写真撮られていいのか?と画家を気遣った言葉で、画家はこの言葉にハッとして身なりを整えた。
その時からもう何年も経った今、画家は売れっ子になったが、
今でもあなたのあの言葉を思い出して、私は時々そっと呟きます、みたいな感じで話は終わります。
セリフは「あなたは大丈夫でいらっしゃいますか」とか「お元気でいらっしゃいますか」とか
「よろしいですか」とか何かそんな感じで、サラッとしているけれどキレイな言葉だったと思います。

[物語の舞台となってる国・時代]
昔の日本。昭和か、大正か

[本の姿(ハードカバー・ソフトカバー・文庫等)・装丁・挿絵]
文庫で、寒色の装丁だったと思います。本のタイトルもなんだか寒そうな感じでした。
本自体はボロボロだったので、出版年度は読んだ時期よりもかなり前だと思います。

[その他覚えていること何でも]
純文学です。作者は誰でも名前を聞いたこと有る位、有名な人でした。
短編集の最初の方に載っていて、20分ほどかけて読んだと思います。
他の話は読んでいないのでわかりません。

よろしくおねがいします

この本のタイトル(題名)教えて! その13
http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/books/1472081985/976


当記事のコメント欄で通りすがり様に情報をご提供頂いたことにより、解決いたしました。


反橋・しぐれ・たまゆら (講談社文芸文庫 かF 3) 文庫 – 1992/9/3
川端 康成 (著), 竹西 寛子 (解説)
http://amazon.jp/dp/406196190X
表紙画像有り

川端康成 [著]. 反橋・しぐれ・たまゆら, 講談社, 1992.9, (講談社文芸文庫). 4-06-196190-X, 10.11501/13464489.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002205068

新選現代日本文学全集 第3 (川端康成集), 筑摩書房, 1958, 10.11501/1661376.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000928448
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通りすがり

川端康成の短編「北の海から」ですね。
問題の台詞は「あなたはなにかお着替えなさいませんか」。

本は恐らく川端康成の短編集のこれ↓でしょう。
『反橋・しぐれ・たまゆら』(講談社文芸文庫) 講談社 1992年刊

文学全集にも入っていて国会図書館デジタル個人送信で読めます。
『新選現代日本文学全集 第3 (川端康成集)』
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000928448